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GPIFが2015年度の運用実績を発表~運用赤字が5兆3,000億円余りに上る/主な株式保有銘柄TOP10

経済

 

2016年7月29日午後3時半過ぎ公的年金の積立金を運用するGPIF年金積立金管理運用独立行政法人)の2015年度の運用実績を発表され、運用による赤字5兆3,000億円余りに上ったことが明らかにされました。

年金への影響はどうなるのでしょうか?

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GPIF高橋則広理事長の会見


「収益率で-3.81%、収益額では5.3兆円にということであります。
謙虚に受け止め、この経験を生かしたいと考えております。」

 


単年度の運用実績が赤字になるのは5年ぶりです。

GPIFとは

GPIFでは金融機関の出身者や証券アナリストを中心にした98人の役職員が、経済情勢の分析運用方針の決定などをおこなっています。

GPIFが運用しているのは、国民年金と会社に勤めいている人が加入する厚生年金の積立金です。

運用資産の総額は約134兆円世界最大級の機関投資家です。

2014年にGPIFの運用方針が大きく見直された

見直し前
  • 国内債権 60%
  • 国内株式 12%
  • 外国株式 12%
  • 国債券 11%
  • その他  5%
現在の運用方針
  • 国内債券 35%
  • 国内株式 25%
  • 外国株式 25%
  • 国債券 15%

収益性を高めることを理由に国債などの割合を引き下げた一方、国内株式外国株式の割合をそれぞれ12%から25%に引き上げています。

見直し後、年度を通した運用実績が発表されたのは今回が初めてです。

その結果は、国内株式と外国株式がそれぞれ3兆円を超える赤字でした。

GPIFは中国経済の原則に端を発した世界同時株安などが影響したと分析しています。

そして今日初めて公開したのが、平成26年度末時点での全ての保有株式・債権の「銘柄」「時価総額」情報。

大手企業がずらりと並びます。

公開した理由は?

GPIF高橋則広理事長の会見

「受託者責任、それから国民のみなさんの関心の高まり、他国の年金基金が開示していることで、情報は極力皆さんにお示ししたほうが長期的には信頼していただけるだろうということです。」

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では、今後の運用はどうあるべきなのか?

その見方は専門家の間でも分かれています。

コロンビア大学 伊藤隆敏教授

「今回の赤字によって直ちに受給額が下がるということはありません。

この3年間でみればものすごい利益を上げており、ポートフォリオの改革は着実にうまくいっています。

むしろリスクを避けて100%債権、あるいは日銀に預けて100%キャッシュ(現金)で持ち続ければ、今のペースで行くとあと20年でゼロになるので、それこそ今40歳以下の人は年金がもらえない。」

将来の影響への懸念を指摘する専門家も

日本総合研究所 西沢和彦主席研究員

「損失が発生すれば、将来の世代の年金額が減額となってあらわれてきますので、このことが非常に深刻な問題だと思います。
運用実績が悪いことにより、基礎年金までも給付水準が低下してしまうことになると、国民が基礎年金に抱いている最低生活保障的な期待が裏切られてしまうことになります。」

(以上は7月29日放送のNHK「ニュースウォッチ」参照)

主な株式保有銘柄

国内株式保有銘柄(時価総額順、カッコ内は時価総額
  1. トヨタ自動車 182,174,000株(15,499億円)
  2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ 1,093,260,200株(8,229億円)
  3. 三井住友フィナンシャルグループ 110,727,400株(5,173億円)
  4. 本田技研工業 129,392,700株(5,079億円)
  5. ソフトバンク  68,643,900株(4,805億円)
  6. 日本電信電話 56,231,000株(4,210億円
  7. みずほフィナンシャルグループ 1,936,486,100株(4,156億円)
  8. KDDI 142,361,400株(3,911億円)
  9. ファナック 13,942,100株(3,679億円)
  10. キヤノン 80,760,600株(3,431億円)

計 2,037銘柄(314,671億円)

外国株式保有銘柄(時価総額順、カッコ内は時価総額
  1. アップル 40,373,667株(6,025億円)
  2. エクソン・モービル 27,315,866株(2,784億円)
  3. マイクロソフト 56,954,259株(2,777億円)
  4. ジョンソン&ションソン 19,481,993株(2,350億円)
  5. ネスレ 25,582,857株(2,319億円)
  6. ウェルス・ファーゴ 33,617,685株(2,193億円)
  7. ノヴァルティス 17,089,909株(2,029億円)
  8. ジェネラル・エレクトロニクス 64,889,119株(1,948億円)
  9. JPモーガン 25,260,666株(1,835億円)
  10. P&G 18,507,437株(1,819億円)

計 2,665銘柄(298,040億円)

 

GPIF発表資料「平成27年度業務概況書」

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