精神状態を可視化し犯罪者を検知する監視カメラ「Defender-X」
4年後の東京オリンピックを控え、日本でもセキュリティ対策に対する関心が年々高まるなか、 監視カメラなどで撮影した人物の精神状態を可視化し、 不審者を自動的に検知する画像解析システム「Defender-X」が話題となっています。
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不審者を検知する仕組み
この技術はロシア政府の研究機関が開発したシステムで、 撮影された映像から、体の微細な動きや、 顔の皮膚、眼球、まぶた、口元などの動きなど、 50の指標により総合的に判断し、不審者を自動的に検知する仕組みとなっています。
設置場所により、「不審者」と検知するレベルを変更することも可能となっています。
攻撃性や、ストレスのほか、 神経質、抑圧、自制心、活力、カリスマ性、安定性、疑心、緊張などの10項目が判定され、 評価要素チャートで確認することができます。
これらの指標は、10万人以上の実験データを元に、科学的に定められたものだそうです。
検知した不審者のデータは自動的に記録される
不審者と判断されると、映像に赤枠で表示されます。 映像が映されてから、検知にかかる時間は2秒ほど。
検知した瞬間に画像が保存されるので、確実に証拠が残すことができます。
また、不審者を検知すると監視者にもアラーム音で知らせてくれるので、すぐに駆けつけることができます。
実際に使用されたケース
ロシアや韓国の空港などでこのシステムが採用されています。
また、ソチオリンピックでも入場ゲートや各競技施設に採用され、 一日に5人から15人を不審者として検知ました。
結果、検知した9割が実際に薬物や酒などの禁止物の持ち込みや、 チケットを持たず不正入場を試みる不審者でした。
日本でも販売・使用されている
日本では、ディフェンス・レイバー・エアロ株式会社が販売しており、 また、ALSOKがサービスに導入しています。
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