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19日、第155回芥川賞・直木賞の受賞者が決定

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第155回の芥川賞直木賞の受賞作が決まりました。

(画像は紀伊國屋書店梅田本店Twitterからの引用です)

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芥川賞に選ばれたのは、村田沙耶香さんの「コンビニ人間」です。

コンビニで長年アルバイトを続ける独身女性を通じて、世界への違和感などをリアルな心理描写で表現しました。

 

村田さんは千葉県出身の36歳。

実力派作家として小説を発表し続けるかたわら、現在も週3日コンビニでのアルバイトを続けています。

 

授賞式での村田紗耶香さんのコメント

「まだ奇跡のような感じで信じられずふわふわしているのですが、とてもとてもうれしいです。

コンビニは自分の聖域なので小説にすることはきっとないと思っていたのですが、なぜか急に書いてみようと思いました。」

村田さんは今回、初めての候補で受賞となりました。

 

受賞翌日の「めざましテレビ」でのインタビュー

- 次のアルバイトはいつ入られてるんですか?

村田さん:本当は受賞日の翌日にもシフトを入れていたんですが、店がザワザワしては困るので少し前の段階で店長に代わってもらって。店長と相談してお休みをもらうことになりそうです。

*1

 

- なぜコンビニのバイトを続けるんですか?
村田さん:あまり家でパソコンの前で座っている時ってアイディアは思い浮かばなくて、働いている時に15分の短い休憩があって、その時にすごくアイディアが浮かぶ気がします。
少し現実世界の音を感じている方がいいみたいです。

*2

 

- ちなみにコンビニ店員としてのこだわりは?
村田さん:お釣りをバラバラっと渡すのではなく、揃えてレシートに乗せてお渡ししています。

 

一方、直木賞には萩原浩さんの「海の見える理髪店」が選ばれました。

萩原さんは埼玉県出身の60歳。 直木賞は5回目の候補での受賞となりました。

 

萩原浩さんのコメント

「ダメな時のシミュレーションしか頭の中でしてなくて、逆のパターンがきたのでどうしようか戸惑っています。

身近な人、それこそ家族、そういう人たちの日頃のちょっとした言葉とか仕草を少しずつ頭の中とか体に蓄積させて書いているのかなあと思っています。」

 

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*1:授賞式もバイト後に駆けつけたとのことですが、受賞後はさすがに月・火・水に午前8時から午後1時まで入れていた5時間のシフトをしばらく外してもらう予定とのこと。

*2:執筆活動がはかどるのはもっぱらアルバイトの直後ということで、編集部からは「もっとシフトを入れろ」と言われているそうです。