世界初、ウナギの総合的調査開始
乱獲や環境破壊などの影響で、日本で食用とされるニホンウナギの減少が懸念される中、 ニホンウナギとは別種のウナギの生態を調査することで、ウナギの安定的な確保を目指す研究に東京大学などのチームが参加することとなりました。
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世界初のウナギの総合的調査
今回行われる調査は、日本など9つの国や地域が参加し、また生体解明や育成技術開発など異なる分野を横断する世界初の総合的な調査となります。 この調査では、絶滅危惧種に指定されたニホンウナギの代替として輸入されている、バイカラウナギなど7種類のウナギの産卵場所とされる南太平洋などの海域で行われる予定です。
年々減少するウナギの漁獲量
(独立行政法人 水産総合研究センター ウナギ総合プロジェクトチームの配布資料参照)
期待されるウナギの安定確保
ウナギについては産卵場所やエサなど不明な点が多く、完全養殖が難しいのが現状ですが、 ニホンウナギの生態や資源に関する調査に取り組むとともに、ウナギの稚魚であるシラスウナギの大量生産技術の確立に取り組むことになります。 今月11日から、3ヶ月をかけて約240地点で稚魚や卵などを採取するとのこと。 謎に包まれたウナギの生態の解明が安定的な確保につながると期待されています。
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